塩と脳卒中とうつ病の関係性

減塩医療政策が66年続いています
腸へい🗣 2025.12.08
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こんにちは腸へいです。減塩医療政策が66年続いています。ガソリン暫定税率期間(49年間)よりも長いです。そろそろ塩について考え直しましょう。
xAI(Grok)の力を借りて編集制作しています。AIもちょくちょくミスをします。間違いがあれば指摘してください。(コメントONにします)

タイトルでは、塩と脳卒中とうつ病とありますが、脳卒中とうつ病は深く取り上げません。脳卒中は幅が広いので別途記事が書いた方がいいですし、うつ病は先日(11月末)書いた「うつ病の考察✍️」を参考にしていください。

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塩と脳卒中を最初に言い出した医師の論文に、再現性がなかったのに、どうして塩の制限が続いているのでしょうか?

塩と脳卒中の関連を最初に主張した研究の概要

塩摂取と高血圧・脳卒中の関連を最初に科学的に主張したのは、1954年にアメリカの生理学者ルイス・K・ダール(Lewis K. Dahl)博士による疫学調査です。この研究では、日本東北地方(特に秋田県)の高頻度の脳卒中発生を調査し、現地の食習慣(たくあんや塩鮭などの高塩分食)が原因で「高血圧の主因は塩の過剰摂取」と結論づけました。 これに続き、1955年にはグレアム・W・メネリー(Graham W. Meneely)博士がラット(ネズミ)への高塩食投与実験で、10匹中4匹に高血圧を発症させた結果を報告し、動物モデルでの因果関係を示唆しました。 これらの研究は、戦後日本で急速に受け入れられ、1959年の日本医学会総会で千葉大学の福田篤郎教授が東北農民の塩分摂取と脳卒中頻度の関連を国内で強調したことで、公衆衛生政策に影響を与えました。(by xAI)

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再現性の問題点

これらの初期研究は、方法論的な欠陥が指摘され、再現性が低いと批判されています。

  • ダールの疫学調査:対象地域の選定が偏り(貧困や医療アクセスの影響を無視)、塩摂取量の正確な測定が不十分。後年の追跡調査で、塩以外の要因(遺伝、栄養不良、感染症)が脳卒中増加の主因だった可能性が示唆され、結論は否定されました。

  • メネリーの実験:ラットの塩感受性が極端に高められた系統を使用し、人間への外挿が不適切。投与量が人間の20倍以上で、通常食での再現が難しく、後の類似実験で一貫した結果が出ませんでした。

  • 全体的な問題:1988年の国際共同研究「Intersalt Study」では塩摂取と血圧の弱い正の相関が示されましたが、データ操作の疑いや地域差の無視が批判され、再現性に欠けます。 2024年のメンデルランダム化解析(MR研究)では、食塩摂取と脳卒中リスクの直接的な因果関係が否定されています。 多くのメタアナリシスで、塩制限の血圧低下効果は平均1-5mmHgと微弱で、個人差(塩感受性者15%程度)が大きく、全人口への適用に再現性がありません。(by xAI)

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なぜ塩制限の推奨が今も続いているのか

初期研究の再現性不足にもかかわらず、塩制限(1日6g未満の推奨)がWHOや日本高血圧学会、厚生労働省のガイドラインで継続されている理由は、主に以下の歴史的・社会的・科学的要因によるものです。これらは「科学的慣性」とも呼ばれ、証拠の解釈の多様性と政策の保守性が絡み合っています。

  • 歴史的・文化的慣性:戦後日本はGHQ(連合国軍総司令部)の影響でアメリカの栄養学を導入し、ダールの説を「科学的真理」として教育・政策に定着させました。 1980年代以降も、Intersaltなどの一部研究が「相関あり」と解釈され、修正されにくいまま推奨が継承されています。

  • 公衆衛生の予防原則:高血圧は脳卒中の最大リスク因子で、塩制限は低コストの集団介入として有効視されます。一部のメタアナリシス(例: 2013年BMJ)で、減塩が脳卒中リスクを14-24%低減するとされ、 矛盾証拠(など)より肯定的解釈が優先されます。塩感受性者(高血圧既往者)には明確な利益があり、全員適用が簡便です。

  • 利益団体と経済的要因:製薬業界が降圧薬市場(世界数百億ドル規模)を支えるため、減塩を「生活習慣病予防」の柱に位置づけ、ガイドラインに影響を与えているとの指摘があります。 減塩食品産業(低ナトリウム商品)の成長も後押ししますが、これは陰謀論的要素を含む議論です。

  • 科学的議論の継続性:証拠は「conflicting(対立的)」ですが、2022年のレビューで「低塩食の潜在的害(インスリン抵抗性増加など)が無視されやすい」と指摘される一方、 低ナトリウムが心血管イベントを減らすとする長期コホート研究も存在します。 政策変更には大規模RCT(ランダム化比較試験)が必要ですが、倫理的・資金的ハードルが高く、ステータス・クオ(現状維持)が続きます。

結論として、塩制限は「完璧な証拠」ではなく「実用的合意」として定着していますが、最近の研究でカリウム摂取の重要性(塩代替としてKCl使用で脳卒中14%減)が注目され、 単純な減塩よりバランス食が推奨されつつあります。(by xAI)

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